採用は「口説き」だ
どうも!マサジローです!
昔、飲食店でバイトしていた頃。
一人の先輩が、ある日ぽつりとこう言いました。
「採用ってな、募集を出すことじゃないんよ。口説きやけん」
当時の自分は、まだ採用といえば求人サイトや張り紙を出すことだと思っていました。
でもその先輩は、まったく違うやり方で、数百人ものスタッフをスカウトだけで採用していたのです。
その極意を、自分は今でも大切にしています。
①最初は「雑談レベルの声かけ」
場所は繁華街。
先輩は通行人にこう声をかけていました。
「すみませーん、ちょっとアンケートいいですか?」
・お店に来たことありますか?
・どのメニューが好きですか?
いきなり「うちで働きませんか?」なんて言わない。
まずはただの会話、雑談からスタートします。
ちょっと笑って、ちょっと驚かせて、距離を縮める。
最後に感謝の気持ちを伝えて、無料チケットなどの特典を渡す。
この「最初の安心感」が、採用の第一歩なんです。
②次は「ちょっと面白そう」を用意する
会話で場が和んできたら、こう誘います。
「今ちょうど、お店でちょっとした体験ができるんだけど、覗いてみない?」
この「気軽なワクワク体験」が、採用の第二ステップ。
しかもその裏では、スタッフに事前連絡が入っています。
「今から案内するから、全力で歓迎して」
厨房にいるメンバーにもこう伝えておきます。
「明るい子来るから、頼んだぞー!」
「はいっ!」
この「テンションづくり」が体験の印象を何倍にも高めてくれるんです。
そして実際に体験が始まったら、徹底的に褒める。
「一発で覚えたね!」「すごい、センスあるわ〜!」
これはただの作業体験じゃない、「感動体験」です。
③クロージングは「未来の提案」だけ
そして最後。
「うちでバイトしない?」とは言わない。
先輩はこう伝えていました。
「今のバイト、きっと信頼されてると思う。それはそのまま続けた方がいいよ」
「でも、もしもっと成長したいって思ったら、週2回だけ、うちでも働いてみない?」
今の環境を否定せず、相手の未来に可能性を見せる。
この伝え方が、心に刺さるんです。
結論:3つのポイントを外さない
先輩が最後に言った言葉を、今でも覚えています。
「採用はな、愛やけん。見つけたら、口説け」
そのうえで、絶対に外すなと教わったのが、この3つです。
1.まずは「雑談」から始めよ(安心をつくる)
2.体験で「楽しい」を与えよ(記憶に残す)
3.クロージングは「未来」を見せよ(選ばせる)
この3つをやり抜くだけで、採用は劇的に変わります。
求人を「待つ」のではなく、自分から「口説き」に行く。
それが、本当に仲間を迎えるためのスタイルです。
「応募が来ない」「人が集まらない」
そんな悩みを抱えているなら、それは「待っているだけ」だからかもしれない。
本気で仲間を見つけたいなら、自分から動くこと。
興味を引き、感動を与え、未来を描くこと。
それが、あの先輩が教えてくれた「採用の本質」なのです。
先輩に感謝です❣
ではまた!