嘘は、ビジネスでは、即アウト

所長ぼやき

こんにちは!税理士事務所の所長・マサジローです。
今日は組織運営の核心に触れます。
テーマは「嘘」。
結論から言うと、嘘は個人の感情では少し理解できても、ビジネスでは即アウト。
ここを曖昧にすると、会社は静かに壊れていきます。


嘘をつく理由は一つだけ

人が嘘をつく理由は、突き詰めれば「何かを守りたい」から。
自分の立場、役職、評価、関係性……
あるいは誰かをかばいたい。
動機はさまざまでも本質は同じです。


ビジネスで嘘が意味するもの

ビジネスにおける嘘は「意思決定の材料を汚染する行為」。
数字、期限、進捗、リスク——
嘘が混ざった瞬間、経営は誤作動を起こします。
被害は静かに、しかし確実に膨らみます。
だから私は所長として「嘘は犯罪級の規律違反」と位置づけます。


甘やかしが「嘘の成功体験」を育てる

嘘で切り抜けられた経験が一度でも積み上がると、人は繰り返します。
「見つからなければ被害はゼロ」という誤解が根にあるから。
実際は被害は見えにくいだけで、信頼残高は確実に減っています。


管理職の役割は「即時・明確・記録」

嘘に対処する基本は次の三点です。

  • 「即時」:事実をその場で止血する
  • 「明確」:ルールと期待値を言語化する
  • 「記録」:経緯・合意・再発防止策を残す

待つのは美徳ではありません。
待てば待つほど、嘘は組織に根を張ります。


マサジロー版 実務フロー

1回目:
・事実確認→面談→期待値の再提示→書面で合意
・軽微でもペナルティを「明示」する(評価減点など)

2回目:
・評価・報酬の減額、職務範囲の見直し
・再発防止計画を本人提出→上長レビュー→期限管理

重大・悪質:
・退職勧告を含む懲戒も検討
・チームへの二次被害を抑えるため業務から直ちに外す

※「本人が気づくまで待つ」は、職務放棄に近いです。


嘘を減らす「設計」を先にやろう

厳格さだけでは人は黙ります。仕組みで未然に防ぎましょう。

  • 「言いにくい」を無くす:早期相談ルートを複線化
  • 「隠すインセンティブ」を潰す:途中報告に加点、手戻り報告に減点なし
  • 「透明化」:締切・品質の定義、数値の出処、承認フローを見える化
  • 「再発学習」:事例を匿名で共有し、組織の学びに変える

優しさとは、線を引くこと

私は人として嘘を「一生つくな」とは言いません。
誰だって守りたい瞬間はある。
でも組織の長としては、線を引きます。
ここを割り切れないと、真面目な人ほど損をし、優秀な人ほど去っていく。
「嘘に甘い会社」は、納税より先に信頼を失います。


終わりに

ミスは一緒に直せる。嘘は一緒に直せない。
あなたはどちらを選びますか?

今日も現場は動いています。
嘘に気付いたら、ためらわず手を打ちましょう。
ではまた!

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