貯金は「とてつもなく低い金利で銀行に貸している」ことを理解しよう

所長ぼやき

こんにちは!税理士事務所の所長、マサジロウです。
今回は「貯金」について考えてみたいと思います。
多くの人が「貯金は安全だし、美徳だ」と考えているかもしれませんが、
実は「貯金」は銀行にお金を「貸している」という行為だということに気づいていますか?
しかも、とてつもなく低い金利で。

貯金の文化はどこから来たのか?

実は、日本の「貯金は美徳」という考え方は、戦時中に生まれたものです。
昭和10年代、日本が戦争に突入し、戦費を調達するために政府が「国民貯蓄奨励局」を設立し、
貯金を推奨しました。
「家は焼けても貯金は焼けぬ」というスローガンで、国民に貯金を強制的に促していたのです。
こうして、貯金が美徳とされる文化が広がりました。

銀行にお金を「貸している」という発想

簿記を学び、銀行の貸借対照表(B/S)を見たとき、私が驚いたのは、
定期預金や普通預金が「負債の部」に計上されていたことです。
つまり、私たちは銀行にお金を「預けている」のではなく、銀行にお金を「貸している」ということなんです。
そして、銀行はその預かったお金を企業への融資や投資に回し、利益を得ています。

「とてつもなく低い金利」での投資選択

ここで強調したいのは、私たちは銀行に「とてつもなく低い金利」でお金を貸している、
つまり非常に低いリターンの投資をしているということです。
現在の超低金利時代では、預金の金利はほぼゼロに近い水準です。
言い換えれば、私たちは銀行にほぼ無償でお金を貸しているようなものなのです。

一方で、銀行はそのお金を元手に高いリターンを得ている可能性があります。
つまり、私たちの貯金という「投資」は、ほとんど利益を生まない一方で、
銀行は私たちのお金を利用して大きなリターンを得ているのです。

貯金は安全かもしれないが、リターンがほぼゼロ

確かに、貯金はリスクが少ないという点では「安全」だと感じるかもしれません。
しかし、超低金利の現在では、その安全性の代わりにほぼゼロのリターンしか得られないという事実を忘れてはいけません。
そもそも、100%安全というわけでもありません。
もし銀行が潰れたら、場合によってはお金は戻ってきません。
貯金をしているということは、実際には非常に低いリスクと引き換えに、
ほぼ何の見返りもない投資選択をしているのです。
なぜ多くの人が貯金をしていないと不安になるのか?
それは、「自分に自信がないから」だと思います。
将来に自信がないからこそ、不安を感じ、その不安を埋めるために貯金をしているのです。

自己投資は「自分に貸す」こと

これに対して、自己投資や成長を促す投資は、自分自身にお金を「貸している」ようなものです。
自己成長や新しいスキルを身につけるための投資は、将来に向けて大きなリターンを生む可能性があります。
貯金では得られないリターンを追求するためには、頭を使い、自分自身の将来に投資するという選択をするべきです。
貯金は頭を使わずにできます。定期預金などに自動的に積み立てることも可能です。
しかし、投資となると頭を使わなければなりません。
自己投資にしろ、株式投資にしろ、目標や戦略が必要です。
貯金は「安全」を求める行為であり、投資は「成長」を目指す行為です。
将来の可能性を広げたいなら、貯金よりも投資に目を向けることが大切です。

最後に

貯金をしているということは、低金利で銀行にお金を貸していることに他なりません。
それに対して、自己投資や成長のための投資は、自分自身にお金を「貸す」行為であり、
将来に向けて大きなリターンを期待できる選択です。
自分の可能性に目を向けて、未来への投資を一緒に考えましょう!

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