「なんとなく、そうかも」が一番危ない
こんにちは!税理士のマサジローです。
先日、日経新聞の記事を読んでいたときに、自分でもゾッとする体験をしました。
記事の中で語られていたインタビューや街の声に対して、
「ああ、やっぱり最近はそうなんだな〜」と、思わずそのまま納得して読んでしまっていたんです。
でも、その記事についての知人の一言で、ハッとしました。
「それって、あくまで体感であって、証拠じゃないよね?」
現場感覚は大事。でも、それだけじゃ足りない
実際、私もお客様や同業とのやり取りの中で、よくこんな話を耳にします。
- 「最近、顧問先から『電子帳簿保存法って結局どうすればいいの?』って相談が増えてる気がする」
- 「3月決算の申告ラッシュ後は、スポットで相続の相談が増えてきましたね」
確かに、リアルだし現場の感覚としては「それっぽい」。
でも、これはあくまでも「一人の声」「一点のデータ」でしかないんですよね。
インタビューの罠にご注意を
テレビや新聞でよく見かける「○○さんの声」や「実際に現場では…」というコメント。
これ、めちゃくちゃ印象に残ります。わかります。
でも、それが「日本全体の傾向です」って言われると、ちょっと待てよ?
と思うべきなんです。
本来なら、「それってどういう構造? どんなデータがあるの?」って問い返すべきところを、
つい「そうなんだ〜」と受け入れてしまう。
ここが、情報に踊らされる分かれ道。
点と点を、線に。そして「面」に
「情報収集だけでは成果は出ない。でも、情報がなければ成果の出しようがない」
大切なのは、ひとつの体感やデータを鵜呑みにするのではなく、
複数の情報(点)をつなげて線にし、さらに構造という面にまで広げて考えること。
ここまでいって初めて、ビジネスの本質が見えてきます。
体感は問いの起点
私はこの経験を通して学びました。
体感はとても大事。
でも、それはあくまで「問いのスタートライン」にすぎません。
「これは、もしかしたらこうかも?」と感じたら、
本当にそうなのか?と一度立ち止まって考える習慣を持つこと。
これこそが、ビジネスパーソンとしての目線なんだと。
最後に
私たち税理士も、数字を扱う仕事ではありますが、
ときに自分の経験や感覚に引っ張られがちです。
でも、そこに甘えずに「構造的にどうなっているか」を見極める視点を持つ。
お客様のために、本質的なアドバイスができるようになるには、
「体感」から「構造」への思考ジャンプが必須だと感じています。
これからも、数字と構造からビジネスを捉える訓練を続けていきます!
ではまた!