困っている人がいたら、迷わず動けるか?
ある飲食店での出来事。
祝日の忙しいランチタイム。
女性のお客様が、小さな赤ちゃんを連れてお店を訪れました。
でもそのお客様、どうやら困っている様子。
案内スタッフと何か相談している声が聞こえたので、店長がすぐに近づいて声をかけました。
「何かお困りですか?」
そう尋ねたところ、赤ちゃんが食べられるような「離乳食」がどこにも見つからず、
いろんな店を回っても断られてばかりで、途方に暮れていたとのこと。
「メニューにない」でも「想いに応える」ことはできる
店長は即座に判断しました。
「じゃあ、作りましょう」と。
厨房に入り、うどんを細かく切り、ご飯を少し足し、
カボチャとにんじんをみじん切りにして、柔らかく煮込みました。
完全オリジナルの手作り離乳食。
もちろん、メニューには載っていません。
でも、その対応に、母親はとても安心し、涙が出そうなくらい感動したと言います。
店長は帰り際に、さらっとこう言ったそうです。
「これくらいのことでしたら、いつでもお作りしますよ」
大切なのは「できるかどうか」ではなく「やるかどうか」
このエピソードから学べるのは、「メニューにない=できない」ではないということ。
お客様のお困りごとを解決するのが本当のサービスなら、
たとえメニューに載っていなくても、やれることはやる。
それが「選ばれる店」になる秘訣。
これは、飲食店に限った事ではないですよね。
「自分事」としてとらえる必要があると思いました。
お客様の悩みに、選択肢と共感を添える
クライアントから何か相談されたときに、
「それ、ウチではやってません」じゃなくて、まず「どうしたら解決できるか」を考える。
そして、可能なら選択肢を出してあげる。
「このパターンも、この方法もありますよ」って。
それだけで、お客様は「あ、この人は味方なんだ」と感じてくれる。
さらに一言、
「お気持ちわかりますよ」
「うちもそうでしたよ」
そんな共感の言葉があるだけで、信頼って一気に深まるんじゃないか。
最後に
大事なのは、紙に書かれたメニューじゃない。
「人の想いに応える心」と「即行動する力」。
それがあれば、どんなビジネスでも信頼される存在になれる。
そして、ビジネスだけじゃない。
今日も誰かが、目の前で困っているかもしれない。
メニューにはないけど、自分にはできること。
それがあれば、迷わずやっていきます!